彼女はDのことが好きだったのだ。
もしかしたらDと関係があったのかもしれない。
だからその場の状況に本気でおこってしまったんだろう。
私も皆が少しおとなしくなった隙に服を着ようと立ち上がった瞬間、
Aが無理矢理私にキスしてきた。
Aの顔を押し戻そうと抵抗していると、
誰かが後ろからブラを外して胸を鷲掴みにした。
それがBとCのどちらかは覚えていない。
さすがに「やめてよ」と大きな声を出したが男達はひるまなかった。
三人で私を床に押し倒して押さえつけながら、
「もうここまできたらさ」とか「お願いだから」とか言っていた。
その「お願いだから」という言葉が何故だか妙に印象に残っている。
もうどうしようもなかった。
その後は誰に何をされたのか覚えていない。
三人で争うように胸を揉み、乳首を口に含んだ。
抵抗はしていたが、その状況に興奮している自分にすぐに気が付いた。
以前から一人エッチのときに、複数の男に同時に愛撫されていることを想像することがあった。
強姦願望のようなものはあると思っていたけれど、
本当にそんなことになったら感じるわけがないと思っていた。
でも感じてしまっていた。
酒がはいっていたからなのか、男達が知り合いだからなのか、
それとも私の強姦願望が本物だったからのか、それは分からない。
下を脱がされた時には、私はもう完全に抵抗する意志を無くしていた。
ものすごく濡れてしまっていることは分かっていた。
それを彼等が知ったからには途中でやめることはしないだろう。
誰かの指があそこをいじりだすと、
その音が他の二人にもどれほど濡れているかを伝えた。
ついに挿入されると頭の中が真っ白になった。
一人がセックスしている間も他の二人は胸を愛撫している。
たまらずに時折大きな喘ぎ声を出してしまっていた
二人目がセックスしているとき、Dの声と女の声が一瞬聴こえたのを覚えている。
姿は見てないけど、二人が帰ってきたのかもしれない。
すぐに声は聴こえなくなったけど、二人は私が輪姦されているのを見たのだろうか。
全てが終わるまでに五、六回は入れ替わった。
一人二回はしたんだろう。
誰かが私に服をかけてくれた。
私は疲れていたが眠れずに、朝がくるまでぼーっとしていた。
やがて素面のAの声がした。
「帰ろう」見ると三人は既に服を着ていた。
私はかけられていた服で裸をかくしながら起きて、倉庫の隅の死角へ行って服を着た。
そして四人で駅まで歩いて、同じ電車に乗った。
ずっと無言のままだった。
私が最初に降りる人だった。
駅について電車のドアが開いて、降りようとすると
三人は口々に「それじゃ」とか言った。
私もまるで何事もなかったかのように「じゃ」と応えて電車を降りた。